山中和紙の和傘「蛇の目傘」

「美しの紙展」のために制作された特注品の「山中和紙の蛇の目傘」です。

番傘より細身で軽く、骨も少なめ。中には飾り糸がほどこされ、どこか女性的。

そんなことも加味しながら、山中工房:柏木さんの山中和紙を

使っていただくことにしました。

制作は岐阜市の和傘CASAに依頼。

開くとまず最初に目がいくのが、かざり糸。

骨に開けられた小さな穴に糸を通し、模様を作っていきます。

通し方で模様が変わり、糸の色でも印象ががらっと変わります。

また、今回の和傘の柄は、黒竹を使用していただきました。

和紙の生成色がベースでありながら、華やかで上品な蛇の目傘に仕上がっています。


光に透かした時の、真っ白に光を放つ和紙。

ほんのり色づいた竹に、かざり糸の黄色、柄の黒。

とてもバランスの取れた自然の色合いがとても美しいです。

骨は、1本の竹から割って作る、専門の職人さんの手によって作られます。


「美しの紙展」では、展示場所の関係上、ガラスケースの中に展示しました。


本当は手にとってもっと近くで感じて欲しかったのですが。。。。

会場のレイアウト上、ガラス越しに。。。ごめんなさい。

ロクロ職人、竹骨職人、和紙職人、それぞれの素材を使い、

傘職人の手により

骨を組み立て、和紙を張り、漆を塗り、

最終的に和傘のカタチに仕上がります。

どの職人が欠けても、この傘は仕上がりません。

こうした素晴らしい伝統と技術の融合により、

今回、飛騨と美濃のコラボした、特別な和傘ができあがりました。

すべての職人さん方に感謝いたします。

本当にありがとうございました。




和傘制作:
岐阜和傘専門店 和傘CASA

〒500-8009 岐阜市湊町29

長良川てしごと町家CASA1F

tel 090-8335-9759

https://www.teshigoto.casa/

オンラインショップ

https://wagasa.shop/


和紙制作:山中和紙

【使用和傘:蛇の目傘】山中工房:柏木氏





▼展示パネル


\ 朗報! /

実は、美しの紙展で生まれた、山中和紙の和傘の縁が、

商品化に結びつきそうです!

和傘が日常的に使われていた時代にはあったであろう、山中和紙の和傘。

現代でも手に入れられるようになるかも知れません。

今回の和傘制作を依頼して、和傘CASAさんからリリース予定。

お楽しみに。

「美しの紙展」公式ホームページ

2021.12.4(sat)~2022.1.23(sun) に飛騨市美術館で開催される「美しの紙展」の公式ホームページ 現在このホームページは制作中です。 OPENまで、しばらくお待ちくださいませ。